Z900RSの購入を考えていると、「不人気色はどれ?」「人気のない色を買うと売却時に損する?」と気になる人も多いでしょう。特にZ900RSは火の玉カラーをはじめ、歴代モデルに印象的なカラーが多いため、色による評価の差が目立ちやすい車種です。
ただし、カワサキはカラー別の販売台数や人気順位を公表していません。そのため、特定の色を「不人気1位」と断定するのは適切ではありません。この記事では、公式情報と中古市場で見られる傾向を分けながら、不人気色と呼ばれやすいカラー、人気色との違い、リセールへの影響、後悔しにくい選び方を整理します。
Z900RSの不人気色はどれ?公式なランキングは存在しない

Z900RSには「不人気色ランキング」として紹介されるカラーがいくつかありますが、まず知っておきたいのは、メーカーによるカラー別人気ランキングが公開されているわけではないことです。
Z900RSに「公式に認定された不人気色」はありません。中古車の台数や価格、ユーザーからの評価などから、相対的に選ばれにくそうな色を推測することはできますが、それと実際の新車販売台数は別の話です。
不人気色として名前が挙がりやすいのはブラック系
Z900RSの歴代カラーを見ると、メタリックスパークブラックやメタリックディアブロブラックなど、ブラックを中心としたカラーは「火の玉ほど人気がないのでは」と評価されることがあります。
黒そのものに人気がないわけではありません。むしろ一般的なバイクではブラックは定番色です。しかしZ900RSでは、Z1を連想させる火の玉カラーなど強い個性を持ったカラーと比較されるため、単色に近いブラックが相対的に地味に見えやすいのです。
特に初期型では、Z900RSを象徴する火の玉系カラーとブラックが並んでいたため、「せっかくZ900RSを買うならヘリテージ感の強い色を選びたい」という人が火の玉側へ流れたと考えることはできます。
ブラック×ライムグリーンも好みが分かれやすい
2025年式には、メタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンという追加カラーが設定されました。カワサキらしいライムグリーンを取り入れた配色で、ブラック系とはいっても存在感があります。
一方、レトロなZ1の雰囲気を求める人から見ると、鮮やかなライムグリーンはスポーティーな印象が強く感じられます。火の玉やタイガー系とは方向性が異なるため、好みが分かれやすいカラーといえるでしょう。
ただし、「派手だから不人気」「中古車が少ないから売れていない」とまでは断定できません。販売期間や市場に出ている車両数も異なるためです。
イエロータイガーを不人気色と判断するのは注意
ネット上ではイエロータイガー系カラーを不人気色として扱う情報もありますが、ここは慎重に考える必要があります。イエロー系のラインが入った独特の配色なので、好みが分かれること自体は不思議ではありません。
しかし、Z1など往年のカワサキ車を意識するユーザーからの支持があり、中古車でもカラーを指定して探す人がいます。万人向けではないことと、人気がないことは同じではありません。
| カラーの傾向 | 不人気と見られやすい理由 | 判断するときの注意点 |
|---|---|---|
| シンプルなブラック系 | 火の玉などと比べるとヘリテージ感が弱く見えやすい | 黒自体は定番色で、カスタムベースとして選ばれることもある |
| ブラック×ライムグリーン | スポーティーで好みが分かれやすい | カワサキらしい色を求める人には魅力になる |
| イエロータイガー系 | 個性的で万人向けではない | 旧車・Z系ファンからの指名需要がある |
| 発売直後の新色 | 中古車が少なく人気を判断しにくい | 販売期間が短いため評価するには早い |
Z900RSで不人気色が生まれやすい理由

Z900RSでは一般的なバイク以上にカラーが注目されます。その理由は単純な「赤、黒、青」という違いではなく、歴代Zシリーズとのつながりまで含めて色が評価されているからです。
火の玉カラーの存在感が強すぎる
Z900RSのカラーを考えるうえで外せないのが、Z1を連想させる通称「火の玉カラー」です。Z900RS自体が歴史的なZ1から着想を得たデザインを特徴としているため、火の玉系カラーは車体のコンセプトとの相性が非常にわかりやすい配色です。
丸型ヘッドライトやティアドロップ形状のタンク、二眼メーターといったクラシカルなデザインに火の玉グラフィックが組み合わさることで、「Z900RSらしい」と感じる人が多くなります。
その結果、ほかの色が悪いわけではなくても、火の玉と比較したときに人気が低く見える現象が起きます。Z900RSの不人気色を考える場合、絶対評価より人気の強い定番色との相対評価であることを意識したほうがよいでしょう。
派手すぎても地味すぎても好みが分かれる
Z900RSでは、非常にシンプルなブラックから鮮やかなキャンディカラーまで幅広い配色が採用されてきました。ところが、中古車として多くの人に受け入れられやすいのは、個性と定番感のバランスが取れたカラーです。
黒一色に近いカラーでは「少し地味」と感じる人がいる一方、ライムグリーンなどを強く使ったカラーでは「自分には派手すぎる」と感じる人もいます。この両極端の間に、火の玉やブルー系などZらしいストーリーを感じられる色が位置していることが、人気の差につながっていると考えられます。
反対に、人とかぶらないZ900RSが欲しい人にとっては、この「万人向けではないこと」自体がメリットになります。
Z900RSはカラーに歴史的な意味を求める人が多い
通常の車種なら、「黒が好き」「青が好き」という個人の好みだけで選ばれることも珍しくありません。しかしZ900RSには、過去のZシリーズを思わせるカラーリングが数多く採用されています。
そのため購入者の一部は、単純な見た目だけでなく「どの時代のZをイメージしたカラーなのか」という背景まで含めて選びます。オマージュ元がわかりやすいカラーほど、特定のファンから強く支持されやすくなります。
中古車の少なさは販売台数だけでは決まらない
中古車サイトを見て「この色だけ掲載台数が少ないから不人気」と判断したくなるかもしれません。しかし、中古在庫は新車の販売台数だけで決まるものではありません。
限定仕様や短期間だけ設定されたカラーなら、そもそもの母数が少なくなります。人気が高くオーナーが手放さなければ、中古車はさらに出回りにくくなります。反対に販売台数が多かった人気色は、絶対数が多いため中古車も多く掲載される可能性があります。
中古車が多い=不人気、中古車が少ない=人気という単純な関係ではありません。価格、年式、走行距離、売れるまでの期間などをまとめて見なければ、カラー人気は判断しにくいのです。
Z900RSの人気色は?不人気色との違いを比較

不人気色を知りたい場合は、反対にどのようなカラーが支持されやすいのかを見ると違いがわかりやすくなります。Z900RSでは、Zシリーズの歴史を感じさせるカラーが評価されやすい傾向があります。
火の玉カラーはZ900RSを象徴する存在
代表的なのは、ブラウンやオレンジを使った火の玉系カラーです。初期のZ900RSを印象付けたカラーであり、Z1を連想させる外観との相性も高いため、中古車を探す際にもカラー名や「火の玉」という通称で指定されることがあります。
こうしたカラーには単なる色以上のストーリーがあります。Z900RSを見ただけでモデルのコンセプトが伝わりやすいため、購入時だけでなく中古市場でも一定の需要を維持しやすいと考えられます。
2026年式Z900RS SEでも、カワサキはファイヤーボールパターンを採用しています。人気のある伝統的な意匠が、世代をまたいで使われている点は注目したいところです。
タイガー系は好みが分かれても指名需要が期待できる
キャンディトーングリーンなどを使った、通称イエロータイガー系のカラーもZらしい存在です。誰にでも無難に受け入れられる色というより、旧車の雰囲気を重視する人に強く刺さるタイプです。
このようなカラーは「派手だから人気が低い」と単純に評価できません。広く浅く好まれるカラーではなくても、欲しい人が色を指定して探すのであれば中古市場では価値を持ちます。
特にZ900RSは趣味性の高い大型バイクです。一般的な乗用車のように万人受けだけが中古価値を決めるとは限らず、熱心なファンからの需要も重要になります。
ブルー系もZ900RSらしい選択肢
歴代にはキャンディトーンブルーなど、ブルー系のカラーも設定されてきました。火の玉とは違う雰囲気を持ちながら、クラシカルな車体デザインと組み合わせても違和感が少なく、落ち着いた個性を求める人に向いています。
青系は光の当たり方によって見え方が変化しやすいカラーもあります。写真では暗く見えても、屋外では鮮やかに感じるケースがあるため、カタログ画像だけで判断しないことが大切です。
| カラータイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 火の玉系 | Z1を強く連想させ、Z900RSらしさがわかりやすい | 王道感やリセールも意識したい人 |
| タイガー系 | 旧車テイストが強く個性的 | 歴代Zの雰囲気を重視する人 |
| ブルー系 | クラシカルさと落ち着きを両立しやすい | 王道から少し外したい人 |
| ブラック系 | シンプルでカスタムパーツを合わせやすい | 外装カスタムや統一感を重視する人 |
| ライムグリーン系 | カワサキらしいスポーティーな存在感がある | レトロ一辺倒ではない個性を求める人 |
Z900RSの不人気色はリセールで損をする?

色選びで特に気になるのが売却価格です。確かに同じ車種でもカラーによって需要が異なれば査定への影響が出る可能性があります。ただし、「不人気色なら必ず大幅に安くなる」と考える必要はありません。
カラーは査定要素の一つにすぎない
中古バイクの価格はカラーだけで決まりません。年式、走行距離、転倒歴、外装状態、整備状況、純正部品の有無など、多くの条件を総合して評価されます。
例えば人気色でも、傷が多く整備状態が悪い車両と、人気が低めとされる色でも低走行で状態の良い車両なら、後者が高く評価されることは十分考えられます。
リセールだけを考えて好みではない色を選ぶより、車両状態を良好に保つことのほうが実用上は重要です。
人気カラーや希少カラーには上乗せが生まれる場合がある
一方、火の玉など需要の強いカラーや、販売期間が短く中古流通の少ない仕様には、同条件の通常モデルより高い価格が付くケースがあります。
ただし、中古車サイトに表示されているのは多くの場合「販売価格」です。販売店の利益や整備費用なども含まれているため、その金額がそのままオーナーの買取価格になるわけではありません。
「人気色なら中古で180万円だから自分も180万円で売れる」といった判断は避けたほうがよいでしょう。リセールを比較したいなら、同年式・同程度の走行距離・同じグレードの複数車両を見る必要があります。
不人気色は中古購入ではむしろ狙い目になる
将来的な売却額より購入価格を重視するなら、人気が集中していないカラーはメリットになる場合があります。同程度のコンディションでも王道カラーより価格が抑えられていれば、その差額をメンテナンスやカスタムに使えるからです。
特に外装を交換する予定がある人や、純正カラーへのこだわりが少ない人なら、人気色だけに絞って探す必要性は低くなります。中古のZ900RSは年式や状態による個体差もあるため、色だけで候補から外すと良質な車両を逃す可能性があります。
社外外装への変更は純正部品も意識する
好みではない純正色を安く購入し、外装を変更する方法もあります。ただし将来売却する可能性があるなら、純正タンクやサイドカバーなどを保管できるか確認しておきたいところです。
Z900RSはオリジナルのカラーや仕様を重視して探す人もいます。純正外装へ戻せる状態にしておけば、カスタム車としてしか売れない状況を避けやすくなります。
2026年・2027年モデルの色を「不人気」と決めるのはまだ早い

Z900RSはモデルイヤーごとにカラーが変わるため、古い人気ランキングだけを見ると現在のラインナップと話が合わなくなります。特に2026年以降はモデル構成にも変化があるため、発売時期を確認して判断する必要があります。
2025年式にはレッドとブラック×ライムグリーンが存在
カワサキ公式情報では、2025年式Z900RSとしてキャンディトーンレッドが設定され、その後メタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンも追加されました。
つまり「2025年のZ900RSはこの1色だけ」と考えると情報がずれる可能性があります。中古車を探すときはカラーだけでなく年式と発売時期も確認したほうが確実です。
2026年にはBlack Ball Editionが登場
2026年式にはZ900RS Black Ball Editionが設定され、カラーはエボニーです。名称どおりブラックを全面的に押し出した仕様で、メーターベゼルやヘッドライトリム、ハンドルバー、ホイールなどもブラック仕上げとされています。
過去のシンプルなブラック系と同じ感覚で「黒だから不人気」と判断するのは適切ではありません。Black Ball Editionは車両全体のブラックアウトを特徴とするモデルなので、カラーそのものが商品コンセプトになっているからです。
2027年式Z900RSは2026年8月に発売
2026年8月1日には2027年式のZ900RSが発売されています。標準モデルのカラーはキャンディトーングリーニッシュブルーです。2026年8月時点では登場から時間がたっていないため、この新色を人気色・不人気色のどちらかに分類するのは早い段階です。
発売直後のカラーは中古市場への流通も少なく、リセール相場も十分に形成されていません。SNSの反応や少数の中古車価格だけで人気を判断すると、後から評価が大きく変わる可能性があります。
| モデル・年式 | 代表的なカラー | 人気判断での注意点 |
|---|---|---|
| 2025年式 Z900RS | キャンディトーンレッド | 従来モデルとして中古流通を比較しやすくなっている |
| 2025年式 追加カラー | メタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーン | 個性的だが、好みが分かれることと不人気は別 |
| 2026年式 Black Ball Edition | エボニー | ブラックアウトそのものがモデルの特徴 |
| 2026年式 Z900RS SE | メタリックスパークブラックをベースとしたファイヤーボールパターン | 装備内容も異なるため色だけで価格比較できない |
| 2027年式 Z900RS | キャンディトーングリーニッシュブルー | 2026年8月発売のため人気評価はまだ固まっていない |
最新のラインナップやカラーは変更される可能性があるため、購入時にはカワサキ公式のZ900RSページでも確認しておくと安心です。
Z900RSで後悔しない色の選び方

Z900RSはカラーによって印象が大きく変わるため、「人気1位だから」という理由だけで決めるより、自分が何を優先するかを先に決めるほうが失敗しにくくなります。
リセール重視なら王道カラーを優先する
数年乗って売却する可能性が高く、少しでも次の買い手を見つけやすいカラーを選びたいなら、Z900RSらしさがわかりやすいヘリテージ系カラーは候補にしやすいでしょう。
火の玉のように認知度が高く、色そのものを指定して探す人がいるカラーは、中古市場でも需要を期待しやすいからです。ただし、人気色なら必ず高く売れるという保証はありません。
購入時に人気色へ大きなプレミア価格を払う場合は、売却時の上乗せだけでその差額を回収できるとは限らない点にも注意が必要です。
長く乗るなら自分が一番好きな色を選ぶ
売却予定がなく長く所有したいなら、市場人気より自分の好みを優先する価値があります。バイクは乗っている時間だけでなく、駐車場やガレージで眺める時間も長い乗り物です。
周囲から人気があると言われる色でも、自分がそれほど好きでなければ満足感が薄れる可能性があります。反対に「不人気色」と紹介されていたとしても、自分にとって理想の見た目なら大きな問題にはなりません。
長期所有を前提とするなら、他人の人気順位より「自分が何年見ても格好いいと思えるか」を優先するのがおすすめです。
カスタムするならブラック系は使いやすい
ブラック系はZ900RSでは火の玉などの陰に隠れやすい一方、カスタムベースとして考えると使いやすいカラーです。ブラック、シルバー、ゴールド、カーボン調など幅広いパーツと合わせやすく、全体の色数も増えにくいためです。
マフラー、ホイール、エンジンカバー、ハンドル周辺などを変更していく予定なら、純正状態での人気順位より完成後の配色を考えたほうが合理的です。
不人気とされるカラーが中古で割安なら、カスタム費用を含めた総額で見ると魅力的な選択肢になることもあります。
写真だけで決めず実車を見る
Z900RSにはキャンディ塗装やメタリック系カラーが多く、光の強さや見る角度によって印象が変わります。メーカーサイトの写真、販売店の屋内照明、屋外の太陽光では同じ車両でも色味が違って見えることがあります。
特にグリーン、ブルー、ブラウン系は写真だけでは質感を判断しにくいため、可能であればカワサキプラザや中古車販売店で実車を見るのがおすすめです。
ヘルメットやジャケットを含めた自分のスタイルとの相性まで考えると、「ネットでは候補外だった色が実車では一番良かった」ということも十分あり得ます。
迷ったときは、①実車を見て一番好きか、②数年後に売却する予定があるか、③ノーマルで乗るかカスタムするか、④人気色との購入価格差に納得できるか、の4点で判断すると選びやすくなります。
Z900RSの不人気色はランキングだけで決めないのがおすすめ
Z900RSにはメーカーが公表したカラー別販売順位がないため、「この色が最も不人気」と断定できる根拠はありません。ブラック系やブラック×ライムグリーンなどは、火の玉をはじめとするヘリテージ色と比較すると好みが分かれやすいものの、それだけで価値が低いとはいえません。
特にイエロータイガーのような個性的なカラーは、万人向けでなくても熱心なファンから指名されることがあります。また、中古車の掲載台数は販売数だけでなく、生産期間やオーナーが手放す割合にも左右されるため、台数だけで人気を判断しないことが重要です。
リセールを最優先するなら需要の強い王道カラーを検討する価値がありますが、長く乗るなら自分が最も気に入った色を選ぶほうが満足しやすいでしょう。不人気と呼ばれるカラーでも価格や状態が良ければ、中古のZ900RSではむしろ狙い目になることがあります。
カラーランキングは候補を絞る参考程度にし、最終的には実車の色味、車両状態、購入価格、自分の好みを合わせて判断することが、後悔しにくいZ900RS選びにつながります。



